Gallery Chigusa & Junko
Massage from Chigusa Kuraishi (Japanese only)
「えほんのもり」の代表で書家でもある伊藤順子さんとペルージャで出会ったことで、私は人生が変わるほどの大きな影響を受けました。2013年から順子さんと書と絵のコラボを始め、それから2015年の夏に至るまで一緒に制作してきた日々は、私にとって、とても貴重な時間でした。
とりわけ、今年の夏に、順子さんと協力しながら、日本大使館の後援を得てアートと音楽、映画という3つのイベントをペルージャで実現することができたのは、忘れられない思い出です。
ドキュメンタリー映画の最高峰であられた監督の武重邦夫さんは、この夏、惜しくも他界されましたが、その武重さんがプロデュースされた映画で、福島の被災地の現状を描いた作品「物置のピアノ」を、亡くなる直前にペルージャで上映することができましたことを非常に光栄に感じています。また、ヴァイオリニストの正戸里佳さんとピアニストのロー磨秀さんという若くて才能ある音楽家との共演により、アートと音楽のイベントを実現することができ、お二人の音楽に対する姿勢に大いに刺激を受けるとともに、誇りに思います。
2013年に他界された歌手のジョルジュ・ムスタキさんは、私の憧れの音楽家で、絵も描かれ、慈善事業にも力を注ぐなど多彩な活動を行っておられました。その他ならぬムスタキさんが順子さんの熱意に心を動かされたように、私も、アートや音楽、本を通じて、子どもたちの育成に尽くしている順子さんに大いに共感しています。これからも順子さんに協力していきたいと思っています。
私は10月31日までミラノ万博の中国館での展覧会に出品しており、また、11月14日から29日まではレッジョ・エミリアのギャラリー、サンフランチェスコでの展覧会に出品しますので、今回の展覧会には残念ながら出席できません。どうぞお許しください。
最後に、これからも、「えほんのもり」とChigusa & Junkoの活動にご支援をいただきますようお願い申し上げます。
2015.10.30
倉石千種